CBT 初年度の IT ストラテジスト試験、午前は Claude と作った 425 問の過去問ドリルで突破した
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IPA の IT ストラテジスト試験(ST)を、令和8年度前期に受けています。システムアーキテクト(SA)と情報処理安全確保支援士(SC)はすでに合格していて、次は ST にしました。
受けると決めたのは、申込が始まった日の深夜(10/7 の 1:40 ごろ)でした。科目A(旧午前)の受験期間が 10/17 からなので、準備できるのは最短で10日ほどです。
そこで、過去問を解くためのドリルを Claude に作ってもらいました。最終的に 午前Ⅰ 300問+午前Ⅱ 125問=425問、全問解説付き になり、科目A は合格しました。この記事では、その作り方と、解いて分かったことをまとめます。科目B(旧午後)は対策中なので、受験後に続編を書きます。
使ったのは Claude Code ではなく、ブラウザの claude.ai です。ドリルは claude.ai 上で動くアプリとして作ってもらいました。
CBT 化で何が変わったか
令和8年度から、応用情報・高度試験・支援士試験が CBT 方式に変わりました。ST はその最初の回です。
| 項目 | これまで | 令和8年度から |
|---|---|---|
| 方式 | 紙 | CBT(会場ごとに予約) |
| 時期 | 春期(4月) | 前期(秋) |
| 科目名 | 午前Ⅰ/午前Ⅱ/午後Ⅰ/午後Ⅱ | 科目A-1/A-2/B-1/B-2 |
令和8年度前期の日程は次のとおりです。
- 申込:10/6〜10/24
- 科目A:10/17〜10/27
- 科目B:11/11〜11/23
前期に申し込めるのは1区分・1回だけです。ST とシステム監査(SM)はどちらも前期なので、同時には受けられません。詳しくは IPA の 令和8年度前期試験について にあります。
午前の教材事情
午前Ⅰは、応用情報の午前から抜粋して出題されます。なので、応用情報技術者試験ドットコム の「過去問道場」がそのまま使えます。
困ったのは ST 専用の午前Ⅱです。道場のようなサイトを探したところ、ITストラテジスト過去問対策.com が見つかりました。ただ、収録は令和5年度までで、直近の令和6・7年度がありません。
足りない分は、IPA 公式の過去問(問題冊子と解答例の PDF)から作ることにしました。
Claude と過去問ドリルを作った
PDF を読ませるまで
すんなりとはいきませんでした。
- 問題冊子の PDF が画像だった:テキストとして取り出せません。Claude がページを画像にして読み取り、問題文と選択肢を書き起こしました
- Claude から IPA のサイトに届かなかった:問題冊子の PDF は、自分でダウンロードしてチャットに添付しました
- 解答例の PDF は読めた:正解は Claude が Web から読み取った解答例から取り、書き起こした全問と照らし合わせました
図のある問題は、原本の図を切り出して埋め込んでくれました。表は HTML で作り直しています。
1日で6段階に広げた
最初から 425 問を作ったわけではありません。使いながら、その日のうちに次の順で広げていきました。
- 午前Ⅱ の令和6・7年度(50問)を、4択アプリにする
- 全問に解説を付ける
- 午前Ⅰ(高度共通)を足し、タブで午前Ⅰ/Ⅱを切り替える
- 午前Ⅰを直近5年・10回分(300問)に広げる
- 午前Ⅱを直近5年・5回分(125問)に広げる
- 回答の記録を claude.ai のアカウントに保存し、PC とスマホで続きから解けるようにする
最後の記録の保存が、思った以上に効きました。通勤中にスマホで10問解いて、家で PC から間違えた問題を見直す、という使い方ができます。

※ 画面上部の「記録:このブラウザに保存中」は撮影したときの表示です。ふだんは claude.ai のアカウントに保存しています。
ドリルの機能
| 機能 | ねらい |
|---|---|
| 10問ずつ出題し、結果画面から「続きの10問」 | 80問を通しで解くのはつらいので、振り返れる単位に区切る |
| 回(年度・期)と分野で絞り込む | 分野はテクノロジ/マネジメント/ストラテジの13分野 |
| 出題範囲を「全問/未回答/直近で間違えた問題」から選び、順番は問題番号順かシャッフル | 解き残しと苦手な問題だけを回せる |
| 分野別の正答率を一覧にする | 分野名を押すと、その分野だけを出題する |
| 答案マトリクス | マークシート風の丸で直近の正誤を出し、丸を押すとその1問だけ解き直せる |
| 間違えた問題の一覧 | 自分の選んだ選択肢・正解・解説をまとめて見る |
解説で助かったところ
解説には、正解の理由だけでなく、ほかの選択肢が何の説明なのかも書いてもらいました。たとえば「イは SFA、ウは MA、エは PLM の説明」のように書いてあると、1問で4つの用語を確認できます。
もう1つは、「令和○年度 問○と同じ問題です」と再出題を明記してもらったことです。これで、次の節の傾向に気づけました。
解いて分かった出題傾向
一番の発見は、午前Ⅰ・Ⅱとも再出題がかなり多いことです。
午前Ⅱで何度も出ていたテーマは次のとおりです。
- SECI モデル(毎年出ていました)
- 魔の川・死の谷・ダーウィンの海
- 需要の価格弾力性
- DCF 法
- マーケティング戦略の策定プロセス
- エスノグラフィー
- JIT
- プロビジョニング
- フェアユース
キャッシュフロー計算書のように、数字だけ変えて出し直される問題もあります。また、午前Ⅰと ST の午前Ⅱで同じ問題が出た回もありました(API エコノミー、CPS、バリューチェーン、CSIRT の分類)。
10日しかない中で 425 問を回せたのは、この再出題の多さのおかげでもあります。一度解説を読んだ問題が、別の回でまた出てくるからです。
注意点
このドリルを人に勧めるなら、次の点は伝えておく必要があります。
- 一部の回は公式の正解と照らし合わせていない:午前Ⅰの令和4年度春期と ST 午前Ⅱの令和3年度は、解答例の PDF を Claude が読み取れませんでした。この2回の正解は、Claude が問題を解いて決めたものです
- 分野分けと解説は非公式:どちらも Claude が作ったもので、IPA のものではありません
- 過去問の利用条件:IPA は過去問の利用に許諾を不要としていますが、留意点があります。使う前に IPA の過去問のページ を確認してください
ドリル自体は自分の勉強用で、公開はしていません。
結果と、午後に向けて
科目A は合格しました。今は科目B(11/11〜)の対策をしています。
科目B では、CBT ならではの注意点があります。問題文はコピーできず、論述欄には字数の上限があり、上限を超えた分は削除されます。カット・コピー・ペーストも画面のボタンでしかできません。公式の操作説明と体験版は CBT-Solutions のページ にあります。
午後Ⅰ(科目B-1)は、時間を計って自分で解いた答えを Claude に送り、IPA の解答例と採点講評に照らして採点してもらっています。Claude には、自分が解き終わるまで答えを見ずに待ってもらっています。
論文(科目B-2)は、本業のゲーム開発での経験を「IT ストラテジストとして事業戦略から IT 施策を立案した」立場に組み直すところから始めました。このあたりは、受験後の振り返りでまとめて書きます。
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