「C G Am F」のようなコード進行をテキストで入力すると、Claude APIがトニック/サブドミナント/ドミナントの機能を保ったまま複数のリハーモナイズ案を生成するWebアプリ。Chord Eurekaが「ゼロから作る」担当なら、Chordpernicusは「すでにある進行を磨く」担当の姉妹サービスだ。無料・登録不要でブラウザからすぐに使える。
こんな人に向いている
- いつも同じようなコード進行になってしまい、手癖から抜け出したい作曲者
- 代理コードや裏コードを「知識として」は知っているが、自分の曲にどう使えばいいか分からない人
- 音楽理論を、実際の音と解説をセットで学びたい人
主な機能
- リハーモナイズ案の生成: 入力した進行から最大3パターンの案を生成。各案には採用した技法のラベルと、「何を変えたか(what)」「なぜそうしたか(why)」「どう使うか(how)」の3段構成の理論解説が付く。
- スタイルと解説レベルの指定: ジャズ・ポップ・シネマティック・ローファイ・ネオソウルからスタイルを選び、解説の詳しさを初級・中級・上級で切り替えられる。
- コードビュー: 各コードにT/S/Dの機能ラベルとディグリー番号を表示し、原曲と比べてどこがどう変わったかを一目で追える。
- MIDI試聴とピアノロール: 原曲と各バリエーションを自作のピアノロールプレイヤーで聴き比べ可能。ボイシング(クローズ / ジャズ / オープン)は生成後でも、AIを呼び直さずに切り替えられる。
- 書き出しと共有: MIDIファイルのダウンロード、DAWへのドラッグ&ドロップ、コード進行を埋め込んだURLでの共有に対応。
- 技法カバレッジパネル: これまでに触れた技法をブラウザに記録し、まだ試していない技法をおすすめしてくれる。作編曲の「偏り」を振り返る学習ツールとしても使える。
- 連鎖リハーモナイズ: 生成されたバリエーションを起点に、さらに別案を作れる。
使い方
- 入力欄にコード進行をスペース区切りで入力する(例:
C G Am F)。 - 必要に応じてスタイル・解説レベル・ボイシングを選び、生成ボタンを押す。
- 表示された案をプレイヤーで原曲と聴き比べ、解説を読んで気に入った案を選ぶ。
- MIDIをダウンロードするか、そのままDAWへドラッグして打ち込みに使う。
技術構成
バックエンドはExpress(Node.js)で、Google Cloud Run(東京リージョン)にデプロイしている。Claude APIのTool Use(strictモード)でレスポンスの構造を固定し、コード数の不一致などをサーバー側で検証してから返す。コード解析とMIDI生成にはTonal.jsとmidi-writer-jsを使用。フロントエンドはBootstrap 5と自作のWeb Componentsで構成し、MIDIプレイヤーとピアノロールは単独のコンポーネント <chord-midi-player> として切り出している。
工夫した点
AIに自由に書かせると、コード数が合わなかったり、理論的に説明のつかない置き換えが混ざったりする。そこでリハーモナイズ技法の知識体系を独自にまとめてプロンプトに組み込み、出力スキーマも厳格に定義した。さらに入力検証とレスポンス検証を独立したモジュールに分けて単体テストで固めている。同じシステムプロンプトはプロンプトキャッシュで再利用し、APIコストを抑えながら無料で公開できるようにした。ピアノロールはWCAG 2.2を意識し、キーボード操作やスクリーンリーダーにも配慮している。